<高潮対策>東京の水害の対応と避難をまとめる

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東京都で今後発生すると予測されている災害で、恐ろしいのが地震と水害です。

 

すでに地震では、東京湾北部地震などいくつか予測されうる地震の規模や範囲に加えて、避難など対策も公表されています。

 

一方、高潮・洪水などの水害では、ハザードマップなど水害の想定規模は公表されていましたが、具体的な対応については検討中のままでした。

 

今回、水害によって大きな被害が発生すると想定されている東京東部の低地帯に位置する江東5区(墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)の荒川・江戸川水域、浸水可能性がある区域の住民約250万人の対策が発表されましたので、整理してまとめます。

 

東京における高潮の浸水被害想定(深さ・期間)

 

荒川・江戸川流域に、高潮・洪水が予測された時点で、近隣県に避難が基本

 

広域避難

 

基本は事前に非難することになります。

東京からとにかく他県へ逃げる。

千葉へ逃げる場合は、橋が少ないので渋滞になる前の早めの非難が必要です。

 

 

高潮地域に残留した場合

 

停電・断水の中、1週間や2週間、自分たちだけで生活しなければいけなくなるかも知れません。

・夏であればクーラー、冬であれば暖房が使えません

・TVや電話・パソコンが使えなくなります

・食事が非常食だけになります

・ごみの処理ができません

・病気になっても病院にかかれなくなります

 

 

高潮による浸水の深さ

 

東京は高潮の被害が洪水の被害より大きいとされています。

荒川流域では、5m以上の深さの浸水が想定されています。
江東区・墨田区の東側に住んでいる場合は、早めの非難が必要です。

 

 

 

高潮による浸水の継続時間

 

江東区・墨田区に加えて、対岸の江戸川区・葛飾区の荒川流域も1週間以上の浸水が想定されています。

 

 

 

 

高潮への対応

 

高潮に対する対応は、5区共同もしくは区長の判断で行います。

 

5区共同で広域避難勧告・域内垂直避難指⽰(緊急)の発令をします

 

広域避難:事前検討

 

①72時間先の予報で、強力な台風(中心気圧930hPa以下)が直撃すると予測された場合

②荒川流域の3⽇間の⾬量が概ね400mmを超える可能性がある場合

 

自主避難

 

①48時間先の予報にて、強力な台風(中心気圧930hPa以下)が直撃、かつ東京都に高潮警報の可能性が高い場合

②荒川流域の3⽇間積算⾬量が概ね500mmを超える可能性がある場合

 

広域避難勧告

 

930hPa以下の台風が24時間以内に到達し、気象庁が高潮特別警報の可能性に関する記者会⾒を⾏う場合。又は、高潮注意報が発表されており、堤防の天端高を越える最高潮位が予測される場合

荒川流域3⽇間⾬量が概ね600mmを超える可能性があると予測された場合

 

(緊急)域内垂直避難指示

 

以下のいずれかの条件に合致した場合に発令します。

高潮警報あるいは高潮特別警報が発表された場合

②荒川が氾濫危険⽔位に達し、更なる⽔位上昇が⾒込まれる場合

 

 

広域避難の必要性について

 

ゼロメートル地帯である江東5区(墨⽥区、江東区、⾜⽴区、葛飾区、江⼾川区)で大規模水害が発生すれば、大部分が浸水します。

 

床上浸水となる区域の人口は250万人(居住人口の9割以上)にも及びます

 

また、浸⽔が継続する時間も⻑期(2週間以上にも及ぶ地域があります)に及び、二次的な人的被害リスクが高まります

 

対象とする水害・想定している事態は?

対象とする水害

この計画が対象としている水害は、今までに経験したことがないような巨大台風による高潮氾濫や、⻑期間の豪雨による荒川及び江⼾川の⼤規模洪⽔氾濫です。

 

想定している事態

・浸水の深さが最大で約10メートルも浸⽔する地域や、氾濫流により家屋の倒壊・流出のおそれがある区域(堤防沿い等)もあります。

 

・江東5区は河川に囲まれており、広域避難をするためには橋を渡る必要があります。人が集中する駅や橋梁のようなところでは大混雑が生じ、群集雪崩や将棋倒し等の大事故が発生するおそれがあります。

 

・巨大台風の接近に伴う風雨により、電⾞のダイヤが乱れたり運⾏が停⽌し、避難することが困難になるおそれがあります。

 

・浸水想定区域の居住人口が膨大であるため、多くの人が浸水区域内にとどまると救助が難航し、すべての人を救助しきれません

 

 

広域避難の対象と避難勧告等について

広域避難が必要とされる地域及び対象者

・広域避難が必要な地域は、高潮及び荒川と江⼾川の洪⽔による想定最大規模の浸水想定区域に含まれている地域です。

 

・堤防が決壊する前に、実際に浸水する範囲を絞り込むことができません。そのため、浸水想定区域内のすべての住⺠を広域避難の対象者とします。

 

避難の方法は -自主的な早めの広域避難を-

避難⾏動及び避難場所(要配慮者※以外)

※要配慮者:高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者

自ら情報を収集、判断し、早めに広域避難しましょう。

まずは各⾃が確保した避難施設(親戚・知⼈宅や宿泊施設等)に避難しましょう。

現段階では、公的な広域避難場所は確保できていません。

域内垂直避難指⽰(緊急)が発令された場合は、広域避難を中止して、想定される浸水深よりも⾼い⾃宅の居室や施設にとどまってください。

 

避難手段(要配慮者以外)

自主的広域避難(24時間前までを想定)では、徒歩、電⾞のほかに⾃動⾞での避難も可能です。

広域避難勧告の発令後は、電⾞⼜は徒歩で移動するようにしてください。

多くの⼈が⼀⻫に⾃動⾞で移動すると渋滞が発生し、避難が間に合わなくなる可能性があります。

また、自ら移動が困難な⼈の⾃動⾞による避難を妨げてしまう可能性があります。

 

避難⾏動及び避難場所(要配慮者)

要配慮者以外と同様に、可能な限り早い段階で自主的広域避難をしましょう。

ただし、⼊院患者及び福祉施設の⼊所者で、短距離、⻑距離問わず移動そのものに負担がかかる場合は、想定される浸水深よりも上階の屋内で安全を確保してください。

在宅の⾃ら移動が困難な⼈であっても、救助活動を効率的に⾏うため、可能な限り近距離の避難施設へ避難してください。

ただし、外出も困難な場合は、福祉施設と同様に安全を確保したうえで備蓄等をしておいてください。

 

避難手段(要配慮者)

電⾞⼜は徒歩による移動が困難な⼈及びその付添者については、⾃動⾞での避難も可能です。

 

日頃から備えましょう

広域避難先(親戚・知⼈宅や宿泊施設等)を確保しましょう。

広域避難に備えて携⾏品について準備しましょう。

広域避難が困難な⼈や施設管理者は、浸⽔区域内にとどまることに備えた備蓄をしましょう。

⾃ら移動が困難な⼈やその付添者は、利⽤可能な避難施設までの移動⼿段や、広域避難する場合の⾃動⾞の確保等について検討しましょう。

 

 

墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区の安全な街

 

一方、墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区の中でも、大規模な浸水が発生しない、浸水する深さが50cm以下と想定されている区域・町があります。

高潮と洪水で想定が少し異なります(高潮の方が浸水深が深い)が、大まかな区域として、参考になります。

 

<まとめ>

・墨田区:高潮・洪水共に全区域が危険

・江東区:豊洲・有明など湾岸地域を除く全区域

 

高潮浸水想定区域(浸水深50cm以上)外の町丁目

 

高潮浸水想定区域(浸水深50cm以上)外の町丁目

 

墨田区・葛飾区:なし

足立区:伊興1丁目~5丁目、伊興本町1丁目~2丁目 加賀1丁目~2丁目、興野2丁目、栗原4丁目 古千谷1丁目~2丁目、古千谷本町1丁目~2丁目 江北5丁目~7丁目、皿沼1丁目~3丁目 鹿浜1丁目~8丁目 舎人1丁目~2丁目、4丁目~6丁目 舎人公園、舎人町、西伊興町 西伊興1丁目~4丁目、西新井1丁目~7丁目 西新井本町2丁目~4丁目 西竹の塚1丁目~2丁目、西保木間1丁目~2丁目 千住1丁目~5丁目、千住河原町、千住関屋町 千住宮元町、千住橋戸町、千住寿町、千住中居町 千住仲町、千住東1丁目、千住柳町、千住龍田町 千住緑町1丁目~3丁目、扇3丁目 谷在家1丁目~3丁目、椿1丁目~2丁目 竹の塚1丁目~7丁目、東伊興1丁目、4丁目 日ノ出町、入谷1丁目~9丁目、入谷町 平野1丁目~2丁目、六月1丁目~3丁目

江戸川区:臨海町4丁目

江東区 豊洲6丁目、有明1丁目~4丁目、青海1丁目~4丁 目

(下線部の町は、その町自体は浸水の影響は少ないが周りを囲まれてしまう恐れがあり)

 

洪水(荒川L2・江戸川L2)浸水想定区域(浸水深50cm以上)外の町丁目

 

墨田区・足立区:なし

葛飾区:高砂1丁目※ ※浸水想定区域(浸水深50cm以上)に含まれない が、周囲を浸水想定区域(浸水深50cm以上)に囲 まれる。

江戸川区 臨海町4丁目~6丁目

江東区 豊洲1丁目~6丁目 塩浜1丁目~2丁目 枝川1丁目~3丁目 潮見1丁目~2丁目 有明1丁目~4丁目 青海1丁目~4丁目 東雲1丁目~2丁目 辰巳1丁目~3丁目 夢の島 新木場1丁目~4丁目 若洲1丁目~3丁目

 

 

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