おじゃる丸で小学生の子どもに戦争を伝える

おじゃる丸で小学生の子どもに戦争を伝える

子どもに聞かれたら、どう話そうか?

8月15日が近づくと、昔よりは少なくなりましたが、先の戦争に関するドキュメントや特集がテレビから流れてきます。

私も夏になると、祖母から体験した池袋の空襲の話や伯父が話す栃木への疎開の話をよく聞いていました。

子どもの頃はそれらの話を自分から進んで聞いた訳ではないので、正直、聞き流すことがよくありましたが、今では、その話をしてくれた人たちはみんな亡くなるか、話ができなくなってしまいました。

そんな中、子どもたちも小学生になり、学校で東京大空襲の話を聞いて「ここらへんは爆弾が落ちたのか?」とか「どのくらい燃えてしまったのか?」など、戦争に関する質問をしてくるようになりました。

子どもの質問に対して答えることはできました。

それは子供と同じように、小学校の授業で教わったからです。

しかし、うまく言えませんが、祖母や叔父から聞いた時に感じた ”感じ”?、”感覚”?みたいなものが、風化ではないのですが、子どもには伝わっていない気がしていました。

そこで、何かDVDやマンガでわかりやすく、戦争が持っている異様さを伝えられるものを見せたいと思いました。

戦争が持っている異様さ、私の子どもの頃に最初に感じたのは「はだしのゲン」でした。

小学校の図書室や区の図書館に手塚治虫のマンガと共に必ずあるマンガの蔵書でした。とにかくマンガが読みたく、何の気なしに読んで、テンションが “ズドーン”と家に帰ってからも落ち込んだのを覚えています。

戦争が市民にもたらす破滅的な影響を、世相を含め本当によく描かれていると思います。

ただ、普遍的でない部分(クスリやヤクザ…)も多いと思うので、もう少し大きくなってから自分の意思で読んでもらえばいいかと思っています。

では「戦争の異様さを小学校の低学年の子どもに伝えてくれるアニメや本は?」と言うと、次の2つがおすすめだと思います。

火垂るの墓とおじゃる丸

2つともDVDになってしまいますが、「火垂るの墓」と「おじゃる丸の特別編」です。

「火垂るの墓」は、戦火の中の生活を作者の実体験をベースに描いています。

公開からかなりの時間が経っていますし、TVでも放映することがよくありますので、ご存知の方も多いでしょう。

もし見ていなければ(特に子どもがいる方、子どもに兄弟のいる方は)、子どもと共に見るべき作品の一つです。

原作の野坂昭如の本も、同時収録されている「アメリカひじき」など含めて、戦中・戦後の物語としておすすめです。(夏休みの読書感想文の指定図書になっていることも多いです)

そして、もう1つのおすすめ作品、「おじゃる丸の特別編」の正式なタイトルは、「おじゃる丸 スペシャル わすれた森のヒナタ」といいます。

この物語は、いつものおじゃる丸の世界から始まります。

その後、ヒナタというキャラクターとの出会いがあり、別の世界に行くことになりますが、最後に元の世界に戻って終わる、アニメによくある展開の話です。

だけど物語が終わったら、子供たちは5歳のおじゃる丸に自分を重ね合わせて、おじゃる丸のように戦争がどんなものか知りたくなるでしょう。

また大人に対しては、

「あなたは戦争がどんなものか、おじゃる丸にきちんと話せますか?」

「戦争はモノだけでなく、あなたも望まずして加害者になることもあるし、大切な人が被害者になることもあるよ」というたくさんの問いを与える作品です。

結論としては、

子どもも大人も、心の中をグラングランに揺すぶられるとてもいい作品です。

興味がある方はもちろん、興味がない方もDVDを買うお金があれば見たほうがいい作品です。

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